序文
第一次世界大戦を舞台に、2人のイギリス人兵士のある1日を描く「1917 命をかけた伝令」。
約2か月をかけて撮影した映像に匠な編集技術を駆使し、まるで全編ワンカット撮影したかのような作品に仕上げることを実現。
観る者にとって、目の前に2人がいるかのような臨場感を抱かせる作品となっている。
監督を務めたのは、映画監督デビュー作でアカデミー賞受賞歴のあるサム・メンデス。
携わるスタッフにもアカデミー賞受賞歴のある実力者が揃っている。
「はじまりへの旅」のジョージ・マッケイと「ゲーム・オブ・スローンズ」のディーン=チャールズ・チャップマンがW主演を務めたほか、脇を固める共演者にもベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファースら名優が揃っている。
第77回ゴールデングローブ賞ではドラマ部門の作品賞・監督賞の2冠を、第92回アカデミー賞では撮影賞・視覚効果賞・録音賞の3冠をそれぞれ達成。
フィクションでありながら、監督が祖父アルフレッドから聞いたエピソードに基づいて作られたという戦争アクション映画は一見の価値あり。
あらすじ
1917年。第一次世界大戦が続く中、ドイツ軍は西部戦線から後退していた。
しかしそれは、連合軍を誘引するためのアルベリッヒ作戦に基づく作戦であった。
航空偵察によりその事実を知ったイギリス陸軍は困惑した。
最前線にはその事実を知らない第2大隊が明朝の突撃を控えていたのだ。
知らずに突入すれば1600名もの将兵が壊滅的な被害を受けてしまう。
しかし、作戦中止を知らせるための電話線は寸断されている。
こうして迎えた1917年4月6日の朝。
作戦中止の命令を伝えるという任務を命じられたのは、若きイギリス人兵士のトムとウィリアムだった。
タイムリミットは明朝。万が一、間に合わなければ味方兵士全員が命を落とし、イギリスの敗北が決定的となってしまう。しかも、その中にはトムの兄 ジョセフもいる。
仲間と国を守るため、2人は限られた時間の中でミッション遂行に向けて進み始めるのだった。
キャスト紹介
ウィリアム・スコフィールド役⇨ジョージ・マッケイ(吹替:小林 親弘)
・作戦中止の命令を伝えるという重大任務を任されたイギリス人兵士
・第8連隊所属で、階級は下級伍長
トム・ブレイク役⇨ディーン=チャールズ・チャップマン(吹替:最上 嗣生)
・ジョージの戦友であり、伝令のために行動を共にするイギリス人兵士
・所属と階級はジョージと同じだが、従軍歴は浅い
スミス大尉役⇨マーク・ストロング(吹替:田中 正彦)
・チャーリー連隊に所属する将校
・部下思いであり、作戦遂行中にも救いの手を差し伸べる
ジョセフ・ブレイク役⇨リチャード・マッデン
・トムの兄
・第2大隊(通称D連隊)所属の中尉
エリンモア将軍役⇨コリン・ファース(吹替:森田 順平)
・ウィリアムとトムに伝令を命じた将軍
マッケンジー大佐役⇨ベネディクト・カンバーバッチ(吹替: 三上哲)
・1600名ものD連隊を率いる大佐
・ジョージとトムが中止命令を届けるべき相手