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4月の、東京・歌舞伎座公演
「六世中村歌右衛門五年祭-四月大歌舞伎」(4月1日-25日)
での中村福助さん

 福助さんが歌舞伎の世界に入って最初に心を打たれたのが、中村歌右衛門さんが演じた「積恋雪関扉」の小町姫と墨染。その後も、色々な役を教えていただいたという中村歌右衛門さんの5年祭でもある四月大歌舞伎。今回は、夜の部の「伊勢音頭恋寝刃」での “万野”をつとめる福助さんをご紹介します。初々しい…、おきゃんな…、妖艶な…という女形が魅力の福助さんが、この役では、別 人のように憎々しい女になりきっています。福助さんの演技の幅の広さに、感動です。その憎々しさを、写 真でとくとご覧下さい。



演目/いせ伊勢おんど音頭こいの恋ねたば寝刃 一幕二場
奥油
福助写真 福助写真 福助写真
いじめる万野
いやみをいう万野
いびる万野

福助写真
ほんまにイケズな万野

【あらすじ】
伊勢の神官である御師の福岡貢(仁左衛門)は、かつての主筋にあたる今田万次郎(松江)のために、御家の重宝・名刀青江下坂を奪還します。これを一時も早く万次郎へ渡そうと廓の油屋を訪れ、今は料理人で元家来の喜助(梅玉 )に預けた貢は、意地悪な仲居の万野(中村福助)に罵倒され、恋仲の遊女お紺(時蔵)にまで、愛想づかしをされてしまいます。憤然と油屋を後にした貢でしたが、大事な青江下坂の鞘が異なることに気づき、油屋に戻ります。しかし万野は、頑として貢に刀を渡そうとしません。争ううちに万野を傷つけてしまった貢は、騒ぐ万野を斬殺し、その勢いで、目に入った者を次々と斬りつけてゆきます。賑やかな音頭に興じる人々をよそに、逃げまどう男女と、白絣を血で染めて追う殺人者。仁左衛門の貢は、お人好しの青年が狂気に取り憑かれて行く様子を如実に描く上方系。憎々しい万野に初挑戦する福助との共演にも注目です。


写真/三浦憲治

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