序文
『YES/NO イエス・ノー』の脚本を手掛けたファビオ・レジナーロとファビオ・グアリョーネの両監督がタッグを組み、初の長編映画作品として監督・脚本を務めたアクションスリラー。原題は「MINE」。
主演はアーミー・ハマー。これまでの彼の役柄とはかけ離れすぎたキャラクターのため、キャスティング当初は反対の声もあったが、完成された本作中の演技は称賛に値するものだったとされている。
相棒トミー役は、50人以上のアメリカ人俳優より選ばれたというトム・カレン。
次の一歩を踏み出すことが許されないという極限状態の中で、人はどうなるのか。
生命力・精神力は奇跡を起こせるのか。
驚愕の結末を見逃すな!
あらすじ
米軍兵隊の凄腕スナイパー、マイクとトミーはテロリスト暗殺の命を受け砂漠に赴く。
しかし、予期せぬ出来事に動揺し、襲撃をためらった一瞬の隙を突かれ、逆に攻撃を受けてしまう。
そこから退避しようとするも、GPSが故障し現在地すら把握できず、救援を呼ぶことも容易ではない状況に陥る。
何の目印もない広大な砂漠の中、近くの村を目指し歩き続ける2人は、途中、地雷警告の看板を見つける。
マイクは胸騒ぎを感じるが、トミーは「どうせフェイクだ」と軽視し突き進み、結果的に地雷の犠牲となってしまった。
手当をしようとマイクだったが、自分も地雷を踏んでしまい身動きが取れない。
その足を動かせば地雷は爆発する。
救助を呼ぶも砂嵐でヘリが飛ばず、向かえるのは最短で52時間後だという。
日を遮るものもなく、水も食料も十分ではない状況でマイクは途方に暮れていた。
そこにあらわれたベルベル人の男性と少女。
マイクは彼らの支えと精神力で52時間耐え抜く覚悟を決める。
広大な砂漠のど真ん中でただ一人。
マイクはこの状況から生きて脱することができるのか。
キャスト紹介
マイク役⇨アーミー・ハマー
・本作の主人公
・恋人のジェニーとは任務遂行後に結婚を考えている
・幼少期の家庭環境にトラウマを抱いている
トミー・マディソン役⇨トム・カレン
・マイクの相棒
・月に一度、息子ジェイクと電話で話すことを楽しみにしている
ジェニー役⇨アナベル・ウォーリス
・マイクの恋人
・マイクが任務を終えて無事帰還することを信じて待っている
クリント・ディアー
・原住民であるベルベル人の男性
・身動きの取れないマイクに対し、水を運び、様々な助言を与える
イネス・ピナル・ミル
・ベルベル人男性の娘
・マイクの窮地を救ってくれる
ジェフ・ベル
・マイクの父親
・厳格な性格でマイクや母に対し、暴力的な態度に出ることがあった
ジュリエット・オーブリー
・マイクの母親