
■九州の列車
田宮宣子(三重県桑名市)
今回の旅では、列車に何回も乗った。
<はやての風>
外見はシックな色合いで、黒のボディ、銀河鉄道999のように見え、汽車を思い出させる。内装は、木目調の色合いで統一されている。一般
的な特急列車は車両に2人掛けの椅子が整列しているが、この車両は共有スペースがあった。旅のワンシーンを作ってくれる。
<KIRISHIMA>
外装は鮮やかな緑のボディ。中は凝っているわけではなく、2人掛けの椅子が整列していて、シンプルだった。見える景色は山々が多く、途中で海も見ることができる。列車が止まる駅には人が少なくて、のんびりした時間を過ごせる。
<つばめ>
外装は、他の新幹線、ひかりやこだまと大差はなく、白のボディ。つばめという文字や絵が乗車口近くにあり、目に留まる。内装は入ってすぐに、他の新幹線との違いを気付かされる。目の前に見えるドアの形、床の色、壁に掛けられている絵画、それもつばめに合うようなものが選ばれている。座席のソファの色が落ち着いていて、段階に分けられているソファが身体にフィットするように作られていた。とても乗り心地がよかった。
<リレーつばめ>
外装はシックなダークグレーのボディ。夜行列車のようだ。内装も地下鉄のような独自の雰囲気がある。私たちが昼間に乗ったにも関わらず。それを感じさせないところが凄かった。
これ以外にも九州にはたくさんの列車があるという。列車、それは移動手段であり、どんな外装なのか、どんな作りなのかを気に留めている人は少ないが、乗り心地を気にしている人は多いのではないか。古来、列車は人やものを移動させる手段でしかなく、外装や内装を凝る必要はなかった。しかし、今は、車社会で列車が不便だと言われているからか、その不便さのイメージを変える必要があるのだろう。九州の列車は、外装、内装共に凝っていて乗る価値があると感じた旅であった。

※レポートは、できるだけ原文のまま掲載いたしておりますが、文字数の関係上、多少、割愛または補足させていただきました。
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