【香港 緊張の晩餐】
誰も知っている人のいないグループ旅行……なかなか経験できるものではない。「和樂」の愛読者という共通
点だけで出会う10名、選ばれた幸運をたたえ合いながら、自分にとっての“和”との関わりを語りながらいただくお洒落なディナー…素敵な旅になりそー! きっと誰もがそう思ったはず…。
ホテル「インターコンチネンタル」にある中国レストラン「Yan
Toh Heen」のヌーベルキュージーヌ。ビリジャングリーンの鮮やかなトレイ、洗練されたカトラリー、組棚にチョコンと並べられた小さなお菓子、あわびのステーキもおいしかったはずだけど、なんかドキドキして何を食べたかさえよく覚えていない! 心地良い緊張感と期待の香港第一夜。

【小さな贅沢、自分へのお土産】
香港での自由時間に私は印鑑をオーダーした。ペニンシュラホテルの中2階にある「TANGS」はオリジナルの印材や朱肉ケースがいっぱい。ラッキーカラーや石の持つパワーなど様々なアドバイスに基づいて自分だけのマテリアルをチョイスできる。書体もいろいろサンプルから選べる。イラストレーターとして、又2年に一度画家として水彩
と墨を使った絵の個展を開いている私にとって、落款と呼ばれる印鑑はいくつも持っているが、絵のサイズや雰囲気によってあれこれ使い分けたいもの。折角の機会なので大好きな蓮のつぼみと葉を文字と組合わせたかなり個性的なデザインを注文した。蛙の彫刻のある印材と蓮の花の朱肉入れ、これらに合わせてケースも特注サイズでオーダーした。
3泊のクルージングから再び香港に戻るというゆとりのスケジュールなら、我儘なデザインでもじっくり彫ってもらえる。値段は日本円で約¥17,000ほどだったが、もう少しベーシックなものであればこの半分くらいの予算でも十分素敵な印を作ってもらえそう。私にとってはちょっと贅沢なお気に入りのお土産になった。ただし壁一面
に あまりにも沢山の印材、あれこれ迷うこと必至。時間のゆとりを持って行くこと、又はデザインやイメージをかなり決めていくこと、又は私のように、辛抱強い友人と行くことをお勧めします。

出来上がった印鑑とサービスのかわいい巾着袋
|