お披露目会



「豪華客船でハワイ島を巡る旅」特派記者報告(3)

語り尽くせない大きな幸せを感じて

岡田洋子(眼鏡店経営)

毎日海の上で迎える朝の幸せ
フフとゆるんでしまう丸いホホ
全てを見ようと見開く瞳
アロハ!マハロ! コロコロころがる声
風にそよぐ髪の先っぽまでイキイキして
体中でかかえたプレゼントにただただ感謝
大っきな袋にこの気持ちを詰めて
帰ったら「ありがとう」と一緒にふりまこう

こんな気持ちで7日間の豪華な船旅を心の底から楽しみました。

「10人10色」まさにその通りに、10人がそれぞれのカラーを持ち、けっして同じ色は無く、しかし一堂に会すれば、自分も相手も生かしてまるで虹の様に見事なコントラストを醸し出す。そんな大人の集まりが今回の旅仲間でした。

船で過ごす7日間には、正直少し不安もありましたが、初めてお逢いしたルームメイトの人柄にも恵まれて、帰りたくナ~イ!の声が飛び交う帰国となりました。久しぶりに読書を楽しもうと持参した3册の単行本は、1番ページの少ない1册を読み終えるのがやっと。ましてやもしかして退屈だったらとの思いで荷物に入れたクロスワードに至っては、一度も開く事も無く持ち帰る始末。

行く前の予想では、毎日海を眺め、時々デッキをブラブラ散歩して、デッキチェアーに寝そべって本を読みながらウトウトお昼寝して、皆さんでおしゃべりしながら食事をして就寝…でした。しかし、現実はまったく異なり、ゆっくりと海を眺める時間も無いくらいに企画されたイベント、例えば花のレイやリボンレイの作り方、パレオの巻き方講習会等への参加。時にはプールに入りジャグジーでゆったり寛ぎ、スパで優雅な一時を過ごし、食事の後には素晴らしいショーを堪能して…7日間がこんなに短い時間だったとは思いもよらない誤算でした。まさか、船の中を時計を見ながら走る事があるなんて!

最後になってしまいましたが、今回の旅での一番の収穫は、人との出会いでした。皆さん本当に素敵な方達で、この旅に参加させていただかなければ、おそらく出会う機会はまず無いと思われる、年齢と生活エリアのまったく違う10人。男性二人もとっても良いスパイスになり10人で一つの完成品だった気がします。帰国後はそれぞれの生活に戻りましたが、これからの人生に長く繋がりを持って行けると、妙に確信が持てる、そんな強い絆を感じさせてくれる本当に素敵な人達でした






「時間の流れの心地よさ」を味わってもらいたい
河村加代子(会社員)

「和楽で何でハワイ?」と、この企画を見た時に思いながら応募したのだが、結果 的には私の人生で最高の9日間となった。10名のまったく知らない者同士の集まりに当日までどなたが来るのかわからない期待を胸に、果 たしてどのような旅になるのか想像がつくはずもなかった。

しかし、蓋をあけたら何とユニークなキャラクターの方ばかり、よくぞここまで集めたものだというような最高に楽しいメンバーであった。そして、船旅という経験したことのない旅は意外にもアメリカ人をはじめとする年配のご夫婦の乗客が圧倒的な数を占めていたのである。“ノルウェージャン スター”(NCL)というこの船は91,000tの14階建て1,120室のキャビン(客室)を持ち、一日航行しては島(ハワイ島・ファング島・マウイ島・カウアイ島)に着いて島内観光をし、宿泊はすべてこのキャビン、ホテルに泊ることはない。

一旦、荷物を入れてしまえば、重い物を持たず、乗り物を乗り継ぐことも、歩き回ることもない。高年齢者にはうってつけの旅の形といえるだろう。船旅などというと、一部のお金持ちだけが味わえる世界と思いがちだが、この“ノルウェージャン スター”は素晴らしい設備のわりにはカジュアルな雰囲気で、気後れなどせず楽しむことができる。

私は是非この旅の仕方を皆さんに経験していただきたいと思う。
なぜなら、「味わう」のがすべてであり、言葉で語りつくせるものではないからだ。しかし、敢えて一言で船旅の特徴を言うならば、「時間の流れの心地よさ」なのかもしれない。心と体が潤おうということを実感していただけると思う。きっと、虜になってしまうことは、今回参加したメンバー全員が保証する。

また、このツアーのもうひとつの魅力は“ファニングアイランド”というこのツアーでしか行くことのできないまったくけがされていない島に立ち寄ることだ。地元の住民の生活は限りなく人本来の姿を留め、手作りの素朴な土産物等を売って暮らしている。しかし、この島の美しさは俗化されてこなかったからこそで、その美しさは今も私の目に焼きついて離れない。

この旅を語り出したらきりがなく、何頁あっても足りなくなってしまう。とにかく、私達メンバー10人を代表して、この企画を開催してくださった小学館ー「和楽 贔屓の会」とスタッフの皆様に心から感謝するとともに読者の皆様にも、是非とも積極的に「贔屓の会」を活用し、興味のあるものに参加し、普段はできない体験をたくさんしていただきたいと思う。

送られてきた本を読むだけでなく、双方向で作り上げていく新しい雑誌の形があるのが「和楽」の特徴だ。そして、いつか読者の皆がメンバーとなっていろいろな交流を深められれば、楽しく素晴らしいものが生み出されるに違いない。 最後に今一度「みんなさんありがとう!」と叫んで、この報告を終わりとする





楽しかった”アート&クラフト”教室
佐原 理子(会社員)

船旅をしてきた、というと「退屈しなかった?」という質問をしばしば受ける。旅行前の自分も、そんな考えがちらっと頭をかすめたのも事実である。なにせ8日間のクルージング中、どこの島にも寄港せず、洋上で過ごすだけの日が2日間もあるのだから。

ノルウェースタージャンではイベントが盛りだくさんだ。船内では毎日のように様々な教室やアートオークション、ビンゴやゲーム大会、数々のショーやパーティーなど朝から晩までひっきりなしに行われ、私たちを楽しませてくれる。夕方には日本語で書かれた翌日のイベント案内“フリースタイルデイリー”が部屋まで届けられる。それを読みながら「明日は何に参加しようかな」とうきうきしながら考える時間もまた楽しい。パレオの巻き方は絶対はずせない教室だし、フラ講習だって参加したい、水中エアロビクスにも興味がある…やってみたいことが沢山あって退屈している暇など全くない。

大のお気に入りは”アート&クラフト”という教室である。4回に渡る教室は全て出席してしまうほど、はまってしまった。鮮やかなピンクのデンファレで作る花のレイ、ククイナッツというコロンとした真っ黒な木の実のレイ、バンダナにビーズを通 して作るカウボーイバンダナ、また長い二本のグログランリボンを棒も指も使わずに編んでいくリボンレイ…ハワイアンアンバサダーのJuneさんが楽しい会話を織り交ぜながら作り方を親切に教えてくれる。浅黒い肌に真っ黒な髪、笑顔がとても魅力的な女性だ。
分からないところがあっても周りの人たちに聞いてどんどん教えてもらう。言葉が分からなくともそこは身振り手振りでカバーだ。語学力に問題がある私でも毎回作品を完成することができ、その出来上がりを身につけて船内を歩くのも楽しみの一つであった。切れ目を入れ、フリンジにした部分に色とりどりのビーズを通 したカウボーイバンダナを首に巻いたときは「素敵なバンダナね」とお褒めにあずかり少々得意気になったりして…。同室の和代さんはククイナッツのレイを短く、チョーカー風にアレンジしてメンバーとのディナーに参加した。素朴な木の実のレイが意外にもクールなアクセサリーに変身していてとても素敵だった。

参加した誰もが無心になって作品に取り組む。作業はほとんどがシンプルなものばかり、だからこそ頭を空っぽにして集中できるのだ。日系人の方々も多く、流ちょうな日本語で話しかけられるという思いがけない機会もあった。
教室に一体感が生まれ、和気藹々とした雰囲気が流れる中、ハワイの文化にほんのちょっぴり触れた気のするひとときは船旅ならではの貴重な体験である。これもまたこの素敵な旅の忘れられない思い出の一つとなった。

※レポートは、できるだけ原文のまま掲載いたしておりますが、文字数の関係上、多少、割愛または補足させていただきました。



写真
熟女(?)3人の“ジャグジーで超御機嫌ポーズ”。この隣にはプールやサウナなどが。

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毎日素敵なメガネで登場する眼
鏡のプロ・岡田洋子さん。にこ
やかな笑顔に似合います。


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シダの洞窟に昇る途中。童心に
返って、みんなわいわいきゃあ
きゃあ仲良しです。




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鉄板焼ディナーと泣き笑いの会話で、最後の夜をいつまでも楽しみました。



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男性陣と女性陣の要的存在。明
るくておっとりしっかりといっ
た感じの、河村加代子さん。




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同室のスポーツウーマン中西さんにだって、運動と食事にかける情熱は負けないぞッ!






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ワイルア・マリーナから遊覧船に乗ってシダの洞窟まで。「行ってきま~す」



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さすが帽子材料店の娘。T.P.O.に合わせて、皆の目を楽しませてくれた佐原理子さん。



写真
女性陣がみんなハマったアート&クラフトの講習会で。それにしても幸せそう!



「樂」メイン



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