うぶ歌舞伎ファン「女形役者福助贔屓」
 まずはこのコーナーの更新が遅れたことをお詫び申しあげます。とはいえ、決してサボっているわけではありません。福助さんの追っかけ(あ、イヤ取材)は、しっかりとさせていただいております。実は、『和樂』11月号は歌舞伎座大特集。そこで福助さんはもちろんのこと、中村勘九郎さんにも登場していただき、八月納涼歌舞伎のかの大仕掛けの舞台から歌舞伎座の裏の裏までを取材させていただきました。また、十一月に大阪で公演される平成中村座に向けて、江戸時代の芝居小屋さながらの中村座の舞台と福助さんのトークショーを楽しむ贔屓の会も企画しました(詳しくは本誌169ページ参照)。命掛けの(?)歌舞伎特集11月号を乞うご期待!



そして、言い訳がましいですけれど…もっかその特集の入稿中であります。締め切りに追われておりますので取り急ぎ、福助さんの写 真のみの掲載とさせていただきます。などと、お詫びを書き込んでいるうちに…今月の舞台を思い出してしまう私でした…。みなさんも、八月の納涼歌舞伎はご覧になりました? 真景累ケ淵(しんけいかさねがふち)で福助さんが演じた豊志賀の恐ろしかったこと。ラストシーンではつい「ギャ-!」と悲鳴をあげてしまったほどでした。また、凄まじい女の執念を剥き出しにしながら、豊志賀が血を吐いて死に絶える様子が本当に恐ろしかった。
でも取材中にわかったのですが、あの血糊はなんと体によい沖縄の黒砂糖なんですって…。
さてさて、写真は「浮かれ心中」で、おすずと花魁帚木の二役を演じる福助さん。一幕目は花嫁姿で登場しますが、そのこしらえなども特集で紹介します。では、この辺で原稿書きに戻らせていただきます。

福助写真 福助写真

福助写真

 九月二日から二十六日まで、福助さんは、博多座大歌舞伎の昼の部「鳴神」の雲の絶間姫「狐狸狐狸ばなし」に、夜の部では「四谷怪談」のお袖・お花役で出演いたします(私も、唐津取材の際に観劇するつもり)。ちなみに下の写真は、大阪で十一月に上演される平成中村座にむけて、七月二十九日に天神橋商店街で行われた記者発表の際に「お練り」をしたときの様子。
スケジュール及びチケット購入のお問い合わせは、中村福助裏梅会事務局

福助写真

文/新居典子(本誌編集部)

前回の「女形役者福助贔屓」へ


「素」メイン



Copyright(C) Shogakukan Inc. 2001 Copyright(C) 小学館
All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
掲載の記事・写真・イラスト等のすべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。