うぶ歌舞伎ファン「女形役者福助贔屓」


コクーン歌舞伎『桜姫』観劇と、
観劇後に中村福助丈を囲んでの
贔屓の会が実現します!

 演出家の串田和美氏による現代感覚を取り入れた演出が毎年評判になっている「コクーン歌舞伎」。今年は7月、中村福助丈が『桜姫』で主演の桜姫を演じることになりました。『桜姫』についての詳しい内容とインタビューは『和樂』6月号のステージ・コラム(31ページ)に掲載されます。また、6月12日(日)には『和楽』贔屓の会で、「『桜姫』観劇と、主演の中村福助丈を囲む会」を催します。和楽定期購読者のために40名分のよい席をリザーブ。観劇後には福助丈ご本人を囲む会もあります。詳しくは、『和樂』5月号(28ページ)を参照。ふるってご応募ください。



3月の中村福助丈

十八代目中村勘三郎襲名公演にて『猿若江戸の初櫓』での出雲の阿国。
福助写真 福助写真

『近江源氏先陣館 盛綱陣屋』での高綱妻篝火。
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 我らが中村福助丈のご贔屓追っかけ取材は、2002年『和樂』3月号のロングロング・インタビューが最初でした。そのインタビューのきっかけともなった魅惑の舞台が、第4回「コクーン歌舞伎」『三人吉三』でのお嬢吉三でした。そういうわけで、今年7月のコクーン歌舞伎『桜姫』で福助丈が主演と聞いて、感慨もひとしお。当時のインタビューページの中で、福助丈の魅力を串田和美氏にうかがった記事があり、今回、あらてめてそれを読み直してみました。

「彼は、危ない毒のような剃刀のようなものと、妙にオキャンな心根の可愛らしさを持ち合わせています。たとえば、着物なのに、浮れて足をヒュッと跳ねたり、肩を震わせて喜ぶような様子は“ああ、女の子だな”という感じがあるけれど、ふとした視線にちょっと怖いほどの危うさを感じるときがあります。福助さんはその両方の狭間にいる感じがして、すごくいい」(串田和美)とまあ、その通り! あれから3年間、「心根の可愛らしさと、毒」の虜になり(苦笑)、カメラマン三浦憲治氏と共に一演目も欠かさず劇場に足を運び、舞台写真を撮り続けているのでした(ごめんなさい。忙しさにかまけてホームページの更新はしょっちゅう滞りますけれど・・・)。

 ちょうどコクーン歌舞伎の記者会見があった日の夕方、福助丈が第61回日本芸術院賞を受賞したという知らせを受けました。昨年11月の舞台『積恋雪関扉』での傾城墨染役、実は小町桜の精。12月の舞台『八重桐廓噺 嫗山姥』の八重桐役が評価されたそうです。今月は、その舞台写 真も添えましょう。桜咲く、本当に本当に、おめでとうございます!!!

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左/『積恋雪関扉』での傾城墨染役、実は小町桜の精。右/『八重桐廓噺 嫗山姥』の八重桐役。

写真/三浦憲治 文/新居典子

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