うぶ歌舞伎ファン「女形役者福助贔屓」


本誌12月号の特集『古典でいて
モダン。しかも、不思議な輝きを放つ
歌舞伎役者、中村福助、妖しく光る』をご覧あれ!

 本誌12月号の特集では、14ページにわたり中村福助丈の魅力を存分に披露しています。“あくまでも男性的でありながら、ゆえに、女形特有のはかなさがにおう”“頭がすこぶる柔軟で、美しく、ノリがよく、オキャン!”という福助丈の魅力を端的に表したコピーと共に展開される美しい写真と解説文。福助丈の舞台を追い続け他カメラマン・三浦憲治さんと本誌編集者Nの熱のこもった構成で、福助さんの魅力が200%味わえるページとなっています。



2005年は大充実の年
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左/8月の納涼歌舞伎で福助丈は、女形の大役である三姫のひとつ、「金閣寺」の雪姫を。
上/「金閣寺」での名場面、雪姫が足で雪にネズミの絵を描くシーン。その姿のいじらしさ。

2005年は、中村福助丈にとって大充実の年。3月から5月は、義理の兄、十八代目中村勘三郎の襲名披露公演。6月にはシアターコクーンでのコクーン歌舞伎『桜姫』で主役の桜姫役に体当たり,その月の末には、第61回日本芸術院賞を、昨年11月の舞台『積恋雪関扉』での傾城墨染、実は小町桜の精役と、12月の舞台『八重桐廓噺 嫗山姥』の八重桐役が評価されて受賞…と、めまぐるしい忙しさ。

7月は大阪松竹座での勘三郎襲名披露に再び参加し、8月は恒例の3部制の納涼歌舞伎、もちろん9月も歌舞伎座に出演。10月と11月は、舞台は休みですが、11月は、フランスの詩人ポール・クローデル作の舞踊詩劇「女と影」の11月28日の公演に向けて、準備中です。

この作品は、今から約80年前に20世紀フランスを代表する詩人で劇作家であるポール・クローデル氏が駐日大使をしていた頃、福助丈の祖父である5代目福助が主宰する「羽衣会」のために書き下ろしたもの。今回はポール・クローデル没後50年企画ということで、早稲田大学「演劇研究センター」のプログラムとして研究上演することとなり、福助丈が自ら構成・演出・主演し、復活上演することになりました。乞う、ご期待!

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大隈講堂の舞台上で、スタッフの方々と『女と影』の細かな打合せをする福助丈。 舞台の床板をめくりながら、歴史を感じる大隈講堂の特性を生かした演出を考えている?
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『女と影』公演チケット プレゼント!

中村福助さんが構成・演出・主演する話題の舞踊詩劇『女と影』を本誌読者20組40名 様にプレゼントいたします。本誌和樂12月号52ページの下段の案内をご覧の上、どしどしご応募ください。

上演日時:2005年11月28日(月)18時30分開演
会場:早稲田大学大隈講堂
入場料:無料(事前申し込みが必要)
主催/早稲田大学演劇博物館21世紀COEプログラム「演劇研究センター」

音楽監督の常磐津文字兵衛さんや、振り付け家の藤間勘十郎さんたちと熱心に打合せ。

写真/三浦憲治

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