撮影/西山奈々子 文/成川照美(贔屓の会担当)
会は平成19年2月25日(日)・26日(月)にかけて催されました。集合場所は、福岡県の柳川駅。まずは駅から宿泊先の「御花」まで、北原白秋のふるさと“柳川”の風情あふれる川下りを楽しみました。途中、甘酒などを買い求め、下船して「呉服処 しまぞえ」のひな飾りを見せてもらうなど、気分はすっかりひな祭り。
この日の宿は、旧藩主立花家の別邸「御花」。宿に着くと女将が船着き場まで出迎えてくれ、『御花』の本館に飾られた見事なひな飾りやさげもんの由来などを案内してくれました。自由時間には、個々に町中の旧家や個人宅に飾られたおひな様を見て回ったりと充実のときを。夕食時には、有明海の珍味や柳川名物のうなぎのせいろむしなどをいただきながら和やかなひとときを過しました。
翌日は柳川から約1時間ほどの、佐賀城下へ。ここでは、旧古賀銀行の洋館内に飾られたひな人形や、旧古賀家の鍋島小紋のおひな様、旧福田家では手織り佐賀錦の衣装をまとったおひな様など、各お屋敷内の個性的なおひな人形を見てまわりました。少し離れた場所にある「徴古館」では、鍋島家歴代夫人のひな飾りやお道具など、貴重な品々を拝見しました。
晴れ渡る空の下、ゆっくりと佐賀城下を散策した後は、町中にある老舗旅館「あけぼの」で、この季節限定の「ひなずし御膳」を堪能。2日間の楽しい旅で知り合った参加者の皆さんは、すっかり打ち解けられて会食中の会話も弾みます。食後には同館内に飾られたおひな様も拝見。別れを惜しみながら、おひな様づくしの、充実の旅が終わりました。

佐賀では、旧家がそれぞれに個性ゆたかなひな飾りを。
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佐賀の鍋島家では、佐賀錦を着た豪華なおひなさまが飾られて。
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お昼ごはんは『あけぼの』で、ひなずし御膳をいただいて乾杯! |
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『あけぼの』では、旅の仲間同士すっかり打ち解けて…。 |