取材現場から其の2

 今回の『和樂』贔屓の会は、京丹後にある“和久傳の森”で開催された植樹祭に参加する会。国内外に約3000万本の植樹をしている宮脇 昭先生の、熱いご指導のもと、本格的な植樹を体験しました。ほかにも、植樹後に東儀秀樹さんの雅楽コンサートを聞いたり、さらに前日には名勝・天橋立を訪れたり…と心身ともに大満足できた、充実の会となりました。





名勝・天橋立に泊まり、京丹後で
宮脇 昭さんとの植樹に参加する旅


撮影/西山奈々子 文/森本恵子(贔屓の会担当)

会は、平成19年5月2日(水)15時より、京丹後市天橋立の文珠荘に集合するところから始まりました。植樹祭は2日目に予定されていたので、18時からの懇親会までは、それぞれ名勝・天橋立を散策したり、日本三文殊のひとつ・智恩寺を訪れたり。また、文珠荘から車で10分ほどのところに位置する、丹後きものゑんでは、本誌で樋口可南子さんが着ていた着物を見ることができるとあって、参加者の多くが訪れ鑑賞を楽しみました。

夕刻からは、京丹後の食材が使われた食事を存分に味わい、楽しい懇親会が。食後は、和久傳別邸で開かれていた関係者のみの前夜祭に、贔屓の会の皆さんも参加することに。

和久傳別邸では、美しい庭に灯をともして、優雅な夕べの会が催されていました。その正面で、宮脇先生が植樹について既にお話をされており、その熱弁ぶりにいつの間にか皆さん聞き入って…。飲み物を片手に、植樹前の画像と植樹後の画像を、宮脇先生の説明とともに見比べていると、翌日の植樹への意欲が一段とわきあがりました。

翌日は、心配されていた天気も嘘のように晴れ渡り、良い植樹日和となりました。植樹祭の会場・和久傳の森には、ボランティアの方々や家族連れなど約1500人が集合。「シイの木、シイの木、シイの木!」と、その日植える木の種類を3回ずつ唱える、宮脇先生独特の説明を受けた後、一斉に植樹がスタートしました。皆さん初めてとは思えないほどの手際の良さで、次々に苗木を植えていきました。途中、大人の中に違和感なく溶け込んで、一生懸命に手伝ってくれる少女を発見。その素直でかわいらしい様子に、いつの間にか、みんなのアイドルになっていたのですが、後で聞くと、そのお嬢さんは、なんと、本誌にも何度かご登場いただいている、インテリア アーキテクト、アシハラヒロコさんの娘さんとのこと。不思議なご縁に驚きました。

雄大な自然を背景にしたステージでは、東儀秀樹さんと東儀さんのお母様、お姉様の3人によるコンサートが。雅楽の澄みきった音色が京丹後の山々に響き渡り、コンサートホールとは、ひと味違った清々しさを満喫しました。閉会後には「また3年後や5年後に、自分達の植えた木々の成長を見に来たい!」という声しきり。心身ともに大満足、充実の2日間でした

取材現場写真
雄大な山々をバックに、雅楽の音色が疲れを癒してくれる。
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お別れの握手を、ひとりずつ丁寧にしてくださった宮脇先生。
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幻想的な雰囲気の和久傳別邸で開かれた前夜祭でも、熱く語られた宮脇先生。

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和久傳の森の全景。贔屓の会はテント裏の12番ブースに植樹。

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宮脇先生の「植える! 植える!」コールに、パワーもあふれて。

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熱心に作業をする参加者。

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作業終了後、全員そろって記念撮影。自然と笑顔があふれる皆さん。


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